(パルス発信方式)とは?
現在、国内メーカーは200kHzの単周波、または50kHz/200kHz等の2つの異なる周波数の超音波を交互に発信するパルス発信という仕組みが広く用いられています。
パルス発信は周波数が一定で決められているため、前後に発信した超音波信号と区別できるよう、超音波を発信した後は次の発信をすぐに行うことができません。超音波が跳ね返って戻るまでの間(※1)は、待機する仕組みになります。

(※1)または本体が信号が消失(ロスト)と判断するまでの間。

つまり水深が浅ければ跳ね返りも早く、すぐに次の発信を行うことは出来ますが、水深が深くなると受信までの時間が遅くなっていき、次の発信までの間隔が開いて、取得できる情報量も少なく鮮明さを欠けてしまうという問題が生じます。

チャープ発信方式とは?
チャープ魚探で使われる発信方式は一定の領域の周波数を波のように変化させながら発信し続けます。
メーカーや使用するによって周波数帯が異なりますが、ガーミンの1モデルを例に挙げると低周波域45~55kHz、高周波域195~205kHzを同時に発信し、しかも水深が深くなっても信号の戻りを待たずに途切れることなく発信をし続けられるので、チャープ魚探は深い場所でも絶えず情報を得ることが可能になります。

技術とは

機器で世界トップシェアであるガーミン社は、その解析技術を魚探機器に転用した画像処理識別技術【HD-ID技術】を独自に開発をしました。
チャープ発振とHD-ID技術、この二つの技術によって次のことが出来るようになりました。

  • 目標認識解像度の向上によって、1匹1匹の小魚も見分けることが出来る。
  • という弱い反射のターゲットも表示できる。
  • 高解像度で底から2.5㎝しか浮いていない魚の探知が出来る。

※HD-IDはHD=「High Definition」(高精細・高解像度)、ID=「identify」(見分ける)の略。

■まるで水中を見ているかのようなダウンビュースキャン

一般的にダウンビューは波が出たら使えないと言われておりました。
搭載されたダウンビューは、CHIRPの繊細な情報量とガーミン独自の解析エンジンで使えることが可能になりました。

4は非対応です。

・影像は通常魚探(上)と、ダウンビュー(下)です。
通常魚探では識別しづらい影像でも、ダウンビューではクリアに見えます。

■地図はあえて白地図、だから低価格。

STRIKERシリーズには海岸線、の地図表示は実装されておりません。
少し不便かもしれませんが、通い慣れている場所となれば、常に見なくても十分と
思う方もいるのではないでしょうか。
またSTRIKERシリーズは白地図上にGPSで取得したポイント座標、
航跡表示は表示されるので、前回釣れたポイントにたどり着けることが可能です。

■通常魚探での実用探査能力(海水)
補足

dvモデルのダウンビュースキャンは、通常魚探より実用探査能力が下記のように落ちてしまいます。
STRIKER 4dv:GT20-TM(水深80m)、GT21-TM(水深100m)
STRIKER 5dv/7dv:GT20-TM(水深150m)、GT21-TM(水深200m)

情報源: ガーミンのGPS魚探 ストライカーシリーズを徹底解剖!|ネオネットマリン通販