平戸カヤックスが開発に携わったFRPフィッシングカヤック【ヒラドシェイカー】に、echomap Plus 75sv を 施工しました。
Hirado Shaker
GT52 検証画像(振動子ボトム内) GT51 検証画像(振動子ボトム内)
Hirado Shaker 全長366cm 幅72cm 重量21㎏ 最大積載量135㎏
トータルバランスを追求したフィッシングカヤック【ヒラドシェーカー】
クリアービューでは、GT21 及びGT20 振動子で正常に動作する事は、すでに2年間程実釣済みでしたが、サイドビューがクリアービュー同様に、カヤックのスカッパーホールに完全に収まった状態で正常に動作するかどうか検証するために、念のために製造メーカーに振動子が、ボトムから完全に外に出るような可動システムを作成してもらい何度もテストを重ね、kayak55さん(普段使用されているカヤックでは、振動子はアームからの外出)と実際にサイドビュー魚探を使用されているゲスト(普段使用されているカヤックでは、振動子はラダーからの外出)にも、それぞれgt52とgt51 の振動子で、実釣していただきスカッパーホール内に振動子が完全に収まっている状態でも、アームからの外出と同様であることを確認していただきました。
魚探本体:ECHOMAP Plus 75sv本体【日本語メニュー日本販売仕様】
振動子 GT52HW-TM 12-pin トランサムマウント振動子
バッテリー:魚探用8Aバッテリー+充電器セット
ヒラドシェイカーは、2015年秋から開発をはじめ、2016年6月に完成しました。
発売当初、はじめて発注を受けたお客様から、ガーミンGT21対応の要望があり、いったん成型した状態からオプションで対応する形で、ガーミン対応がスタートしました。
開発時に、多くのカヤックアングラーからの意見(FBグループ:みんなで造る【Hirado Shaker】)を取り入れて開発に望んできましたが、開発時点ではガーミン魚探の要望はありませんでしたので、やむなくオプションで販売となってしまいました。
平戸カヤックスによるHirado Shaker ヒラドシェイカー ガーミン対応の歴史 by 平戸カヤックス
◆ 2016年10月 GT21サイズ(クリアビュー)のスカッパーホール対応
振動子でふさいだ形になっていますが、排水は全く問題ありませんのでご安心ください。
振動子の固定は、ショックコードでフックに固定するようになっています。
◆ 2017年1月 GT20サイズ(クリアビュー)のスカッパーホール対応
及び 魚探配線処理 / 振動子ステー / バッテリーBOX ver.1.0
GT21 サイズのホールに、GT20の振動子となるとあまりに見た目が良くないからという理由から、新たにGT20サイズのホールで、メーカーに製造依頼しました。実際には、カヤックのボトムなので見ない部分ではあるのですが、楕円の振動子が隙間なく収まっている状態を見ると工業的な美しさを感じます。
ほとんどのカヤックでは、余った配線はまとめてデッキの上で魚探等に固定している方が多いようですが、中には無造作にカヤックの上に置いている方もいます。
万が一の落水の事を考えると非常に危険です。写真のように余った配線をカヤックの内部に保管するようにすれば見た目もすっきり、万が一の場合も配線が絡むような危険もありません。
ハッチの隙間から配線が3本出ていますが、ハッチ側と本体側の二重のフォームで挟み込む形となっている単純構造ですが、防水対策は全く問題ありません。平戸カヤックスには、多くのシーカヤックがございますが、その中でもヒラドシェイカーのハッチの防水は最高クラスです。ただし、ハッチのフォームがきちんと重なるようにしてベルトでしっかりと締め付ける必要があります。
振動子のステーをカーボンで制作していただきました。
このステーがカヤックのスカッパーホール内に入り込む形になり、振動子はショックコードだけで強固に固定されます。
バッテリーBOX は、当初は防水対策を考えていたので、高密度フォームのBOXは余裕のある状態で制作を依頼していたが、2年程実釣で使用してみて、ヒラドシェイカーのハッチの防水性能が高くバッテリーの防水対策必要なしとの結論にいたりました。
防水対策が必要なくなった現在は、バッテリーBOX ver.3.0 で、高密度フォームで蓋付で製造して、カヤック内部で前後左右強硬に固定されるようになっています。
バッテリーBOX ver.3.0 では、上下左右に高密度フォームに収まったバッテリーBOXになっていますので、カヤック内部でバッテリーが動くことはありません。カヤックを逆さにしても動きません。
◆ 2018年6月 GT21サイズ(サイドビュー)のスカッパーホール対応
今回のサイドビュー対応については、複数の方からガーミン魚探でサイドビュー対応となれば、かなり大きな魅力になるのではということで、関係機関にご協力頂き下記の仕様で検証実験を行いました。
魚探本体:ECHOMAP Plus 75sv本体【日本語メニュー日本販売仕様】
振動子 GT52HW-TM 12-pin トランサムマウント振動子
バッテリー:魚探用8Aバッテリー+充電器セット
一番重要な部分は、振動子がボトムのスカッパーホール内に収まった状態でうまくサイドビューが機能するかどうかでした。
ボトム内に振動子が収まった状態で、ヒラドシェイカーをサイドビュー対応として販売していくことができればよいのですけど、そのためには、検証を確実に行う必要がありました。
今回のホールサイズは、GT21サイズとなります。GT21であれば、同サイズのサイドビュー魚探GT51、GT41、それよりも小さいGT52及びGT40なども使用可能です。すでにこのサイズのホールのFRP成型用の型はありましたが、製造メーカには振動子の上げ下げシステムも行うために、新たな型からの製造をしていただきました。
結論から言えば、振動子がボトム内に収まった状態でも何ら問題なくクリアビュー同様にサイドビューも正常に作動することが確認できました。その機能は、わずか水深1m未満であっても正常に機能いたします。せっかくですから、検証した過程も掲載していきたいと思います。
左:検証用のGT21ホール 内部に溝あり 右:販売用のGT21ホール(オプション)サイドビュー対応
振動子の上げ下げ用の溝ありホール は、プロトタイプとして製造されたのみで、現在のヒラドシェイカーのサイドビュー対応のスカッパーホールはGT21サイズのみで、サイドビューもクリアービューも同様にスカッパーホール内に収まった状態で正常に稼働いたします。
上記のGT52振動子を検証用の溝ありGT21ホールで検証しました。
引き上げシステムです。シーカヤックのラダーシステムよりも単純です。
ホールの溝に振動子固定用のステーが入り、ボトムから振動子を出した状態での揺れを防止します。
実は、第1回目の実釣を兼ねた検証で、振動子をボトムから出した状態とボトム内に収めた状態でのサイドビューの映り方に差があるようには全く感じなかったが、出した時の振動子のがたつきが大きくそれを押えるために、ホール内の板状のステーをカーボンパドルのシャフトを用いてかなりがたつきを押えることができたが、ホール内に収めても全く問題なかったので、後はその状態で繰り替えし実釣による検証をおこなってきた。その後、冒頭に記載しているように、サイドビューを使用している複数の方にもテストしていただき、振動子がボトム内でもサイドビュー機能に問題なしということを確認して、2018年7月以降、サイドビュー対応としてヒラドシェイカーを販売しています。
検証の結果は、先に記しています通り、上記のようにホール内(左写真)に収まった状態でも、問題なくサイドビューは正常に動作いたします。
GT21ホールは、GT21(GTt23 GT41 GT51)本体:22.8×6.2×厚さ3.0cm のサイズです。このサイズの振動子がボトム内に5ミリ程内部に収まる形で制作していただきました。その状態が右になります。GT52は、本体:15.5×5.2×厚さ2.6 ですので左の写真を見るとかなり隙間があります。振動子もボトム内部に1cm程度入っていますが、この状態で問題ございません。
見た目が気になる方は、FRPの型から製造することになりますが、各種サイズの振動子に合わせての制作も可能です。
GT52 検証画像(振動子ボトム内)
ECHOMAP Plus 45cv本体
GT20-TM 4-pin トランサムマウント振動子
魚探用8Aバッテリー
ヒラドシェイカーの施工事例はこちらからご覧ください。
最新施工(2018年6月):平戸カヤックス(長崎県)
九州北部HiradaoKayaks*佐世保・平戸の海でシーカヤック
〒857-0134 長崎県佐世保市瀬戸越2-18-14
艇庫:平戸市川内町(千里ケ浜・シービューランチ前)
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