基本的に同じ船でQDCでを作る場合、キールオフセットで潮位補正や水位補正を行わないでください。

QDCでは潮位や水位が変化しても本体側ので変化の値を入力する必要はありません。

潮位データによる補正を必要としないシステムがQuick Draw Contoursです。問題なく海で御使用になれます。

注意:キールオフセットで潮位補正や水位補正を行わないでください。正しく自動補正が行えなくなります。

弊社では海上において300時間以上の検証を同じ海域 複数の船 違う潮位で記録して検証しました。

そのデーターはすべて ™コミュニティにアップロードされていますが一度も補正していません

また、全世界のユーザーが潮位補正をすることなくQuick Draw Contoursを海で使用しその結果をデータでアップロードしています。

自由にダウンロードできますので、ダウンロードしてご自身でお確かめください

QDCのシステムは過去のドクターデプスやリーフマスターとは違います。ドクターデプスやリーフマスターの地形図は一つの地図データファイルは線分であらわされた図形ファイルです。そのため一度作った図形をリアルタイムで補正することができません。潮位水位が変わっても地形図は図形でしかないので以前に図形に記載された水深と現在の水深の差をリアルタイム補正することができません。
ソナーログを撮った時間は毎回違うので毎回水位潮位が違います。淡水の水位変化は記録後に毎回の水位変化を入力補正していました。ドクターデプスやリーフマスターは潮位補正が絶対に必要な作図方式を採用しており、潮位の場合は水位変化だけ入力しても時間推移で潮位が変化するので潮位の変化をデーター取得座標と、データー取得時間に合わせて補正を行っていました。

しかし、この方式では十分に潮位変化を作図に反映できず、一度作成した地形図形に新しく取得したデーターを加えるとありもしない段差が生じてしまうことがありました。
なぜなら、潮汐データーは検潮所でのデーターであって そこから離れた場所には誤差が生じてしまうからです。リアルタイムにその場の潮位を補正するのは検潮所からのデーターでは十分ではありませんでした。
湖沼の場合も水位がデーター記録中に変化した場合はありもしない段差が生じてしまうことがありました。

ここでこれまでの方式で図形にありもしないものや、間違ったもの描画される原因要素をまとめます。

■機器設置上の問題
基本的に記録機器側の設置問題
とGPSアンテナの位置を同期させる必要があり、これができていない場合は作成した地形図形にありもしない段差が生じてしまうことがありました。
座標分解能の問題
度 分 秒 表示を機器が選択されている場合は最小記録分解能は30.86m四方です。地球全周40000km÷360度÷60分÷60秒=30.86m 0.1秒表示ができる設定で3.086m四方がプロッターで記録できる最小解像度です。
度 分 表示を機器が選択されている場合は最小記録分解能は1852m四方です。地球全周40000km÷360度÷60分=1852m 0.001分表示ができる設定で1.852m四方がプロッターで記録できる最小解像度です。
この最小解像度を超える細かい座標取得はできませんので、あるはずの地形が小規模すぎると表現できないことがありました
■ドクターデプスやリーフマスターは一つの地図データファイルは線分であらわされた図形ファイル方式での問題
リアルタイムの補正ができない
記録地点 記録時の潮位 水位は常に時間と場所によって変化があるので補正データーに誤差がある
記録方式が座標と水深を結合させ記録するので船を格子状に走らせて記録座標密度を上げないと正しく地形を図形として作成できない。

ではQDCではこれまでのソフトとどう違うのでしょう
■QDCとこれまでの地形図作成ソフトとの違い
地形図をリアルタイムで作成表示
ソフトではなく機器と一体になったシステㇺ
現場で修正できない閉じた地形図形ファイルではなく、現場で補正できるデーターベースから作図表示方式

そもそも現場で再作図するので記録データへの潮位補正の必要性がない。
QDCはリレーショナルデーターベース。
QDCはリアルタイムに水位補正を行います。

QDCは座標と水深データと記録日とともにデーターベースに記録しています
QDCのの中身を見るとN438304768E1635778560という記録区画を示すフォルダーがあ自動生成されます
この記録区画フォルダーの中にN438304768E1635778560.qdc · 364 KBといった区画内で計測された座標と水深データがリンクされた
データーベースファイルが格納されています。

QDCは記録を開始すると同じ座標で前回の記録データと今回の記録データの水深差を自動でします。
同じ座標で水深が違うということは、水位が変化したわけです。
QDCは現在の座標値に該当するデーターベースからデータをもらってその場で海底地形図を作図表示します。

データーからその場で作図表示するQDCはすでに編集終了している図形データを表示する従来のソフトウエアとは違って、補正値をその場で計測反映します。

■例:2mの水位差があった場合

同じ座標で2m水深が深くなっていたら、2m水位が記録時よりも上昇したことになります。

この場合、QDCは現場で、その場での水位補正値+2mを同じ記録区画内データーに加えて作図表示します
前回の計測区画はほぼ近い時間内に記録されたデータによって作成されます。
したがって、その水位の変動は同じです。したがって、同じ補正値を適用できます。
この現在座標の取得、過去記録水深と現在水深の比較、補正値の検出、補正範囲の検出、補正値の適用、作図表示という一連の作業は完全に自動化されていますので
お客様がいちいち補正値を入力する必要はありません。

■水位補正が必要な場合

基本的にはが必要ではありませんが、同じ場所を違う船で計測した場合は補正が必要です。
自分の船の振動子設置水深が1m 友人の船が1.5mだった場合
キールオフセットを両方とも正しくしていれば補正は必要ありません。

自分は正しくキールオフセットをしていて、友人はキールオフセットしていないデータであった場合
同じ座標では1.5m浅い水深に表示されます
そのほか友人の船やGarmin Quickdraw™コミュニティからデータをもらった場合は
水位補正の必要がある時があります。

この場合振動子のオフセットではなくて

クィックドローの設定メニューの中にオフセット記録中とユーザー表示オフセットがあります これで補正してください。

なお、キールオフセットを行うとデーターはデーターベースではなく図形化するので自動補正ができなくなります

毎回キールオフセットを行うと図形化した補正できない地図と自動補正データが混在する状態になるとありもしない段差が生じます。

この場合一旦データを消してオフセットを行わないで記録してください。

全てオフセットしていないデーター上では新規追加計測されたデータは既存データと自動で比較し自動水位補正を行います。